キャンジャニ∞先生✨ おはなし

キャンジャニ×先生のお話 TWまとめ

⑥きちゅ!

26)クラ子とヤス子
そもそもクラ子は昔から友達が少なかった。

小さい頃から見た目が端正過ぎて 近寄りがたいオーラがあるし、本人も極度の人見知り。
心よりも外見が先に成長してしまったので、人が期待する自分と、本当の自分に悩んできた。

緊張で固まっていると『お嬢様だから自分から動かない』と言われ、話すきっかけを探していると『他人を見下して自分から話しもしない』なんて言われる。

近寄って来る人も私の外しか見ていない人達。

でも、私には幼馴染のやす子がいるし。ヤス子といると自分らしくいられるのよね。

学年が一つ下のヤス子はクラ子にとって、まさに「心のオアシス」だった。
そんなクラ子も高校になって、自分が小さい人間だった事に気がついた。

なんて個性的で堂々としている人がいるんだろう。1つ学年が上の、ムラ子達を知ってそう思った。それから、やす子が入学してきて、ヨコ子のファンになったことがきっかけで、あの7人で居るのが自然になった。
しかも、一年から一緒のクラスのマル子は私を特別視しない。居心地が良くて、ちょっと自信もついた。人からどう思われようと自分は自分。

だから、思い切って1人でコーラス部に入ったのよ、渋谷先生。

 

27)やす子

ヨコ子お姉様についての観察日記には、大倉先生についての記載もつけている。

『今日は、おひげの剃り残しあり💚』
あの、バーベキュー動画が出回ってから、最近特に人気が高いのは錦戸先生だけど、実は「大倉先生の『集中5億』見てたら落ちた」なんて言ってる女も多いのよね!?私なんか軽く35億回は見てるし。私は同担拒否じゃないけど、ミーハー拒否だからねっ。

ブツブツ言いながら歩いていると、忍者のようにしのび足で歩く女達発見。あれだ、横山先生の親衛隊だ。本当に鬱陶しい。きっと近くに『よこちょ』がいるんだ。
横山先生は意外と男らしいから、表立って行動すると嫌われるって分かっているんだ。だからあの人達、コソコソストーカーしてる。
「ちょっとそこのブス!!」ほら来た。

「又横山様に『よこちょ』なんて言ったらしいじゃん」

「ええ、『担任』ですから。先輩。」
「あんたね、ムラ子やヨコ子に取り入ってるからって偉そうじゃない?」

「取り入ってもいません、偉そうにもしていません、私は誰の力も借りません、あ、先生行っちゃいますよ?」

 

28)横山先生とやす子
「ドコドコ?」

親衛隊がしのび足でズリズリ去ってった。
「こっわ〜〜」
「でしょ〜〜よこちょ先生」
ひょいと影から出て来た横山先生はやす子をまじまじと見た。
「なんか悪かったな。かえってオレ出て行かん方が良いと思って。でも、なんかあったら助けようって、、、意外とお前強いなあ」
「強くないです。今だって足がガクガクしています」

「えっ、大丈夫か!?」

オロオロする横山先生を見ていると、親衛隊の気持ちも分からなくも無いなと思った。
「えっと、おっぶったりなんか、、」
「ふふっ、無理しなくて大丈夫ですから。」
「でも、お前」

「あ!お前って言った!」
「あれ、ごめん、なんでやろうな、やす子さんには言うてしまうわ、訳わからん」

横山の陶器の様な顔が真っ赤に染まっている。

「私は『誰にとっても気軽な人間』だからですよ、よこちょ先生」
「よこちょ言うから!ほいで、気軽なんかじゃ無いで。俺これでも緊張してるんや!!」

 

29)横山先生
訳わからん。なんであんな事言ったんかな。自分で驚いて、そのまま職員室に戻ってしまったけど。
そや、大倉に、放課後自分の教室見るように言われたんやった。うちの教室のお花をいけてるおばけを探せ??意味わからん。

大倉先生が「横山くうん、どうでした?おばけいました?」

興味無さそうに聞いて来た。
「イヤイヤ、教室のそばまで行ったんやけどな、知ってるか?あのしのび足で歩く集団!!ビックりしてな」
大倉先生は

「やっぱり、横山くんだけは気付いてなかった!!」と大笑いした。
ムキになった横山は

「なんか近くでズリズリよく音するなあ〜って知っていたし!!」
と言い返す。

すると職員室中が大爆笑!!
「ちょ、何なん!俺だけ仲間ハズレか!?」
「ちゃうやん、あんなん普通気づくやろ!」

渋谷先生が言うと

「ええ〜〜横山くんマジ知らんかったん?」と丸山先生までからかう。
「まあ、よこちょやから」と言う安田先生に「よこちょ言うなぁ〜」と横山は怒鳴った。

 

30)やす子 の担当
なんかドキドキした。
横山先生は、いつもポカンと口を開けてポヤポヤしているイメージがある。
でも実は真っ直ぐで熱い人。頭も切れる。
そして、いつも自分の事以外で一生懸命だから、自分の事がおろそかになる。
頭の中で色々考え過ぎているから、すぐ忘れ物をしちゃう。
そうだな〜顔は、端整。美麗。認めよう。
多分、自分で分かってないんだな。てか持て余している感じ。
からかうと、すぐムキになるし、話していて凄く楽しい。
さっきも、まあ、正直、可愛い、、というより、、男?
、、私にだけなんだ、「お前」って言うの。

それから、、と考え始めて「ダメダメ」と口に出した。
私の担当は大倉先生でしょ!
私は一途なの。
担降りは、しない。

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