キャンジャニ∞先生✨ おはなし

キャンジャニ×先生のお話 TWまとめ

⑦壁ドンとパンパンだ


31)放課後の教室 くら子と錦戸先生
「先生、話って何ですか?」

くら子はイライラと聞いた。今日は顧問の渋谷先生がコーラス部に(多分)来る日(多分)。
ちょっとでも早く行きたいんだよね。
錦戸先生は

「まあ、座ってよ、相談があるんだ」

と言ったが、くら子は

「立ったままで大丈夫です」

と先生の話を待った。
錦戸「うん、まあ、先の話なんだけどね。3年生が引退したら、くら子ちゃんがコーラス部の部長だよね?」

「まだ《仮》ですが」
「実は、ここだけの話、来年のコーラス部は僕が顧問になる予定なんだ。それで、来年のコーラス部について、、」

「渋谷先生は?」

「え?」

「今顧問の渋谷先生はどうするんですか?」

「いや〜先生は今でも半分軽音の方を見てるやん?本当の顧問のおじいちゃん先生が、軽音ずっと辞めたがっていたから、」
「じゃあ、私も辞めます」くら子は言った。
「辞める?」

「渋谷先生じゃ無いなら、コーラスに居ても意味ないので」
ふうううう〜〜っと錦戸先生は長いため息を吐いた。すばる君かああ〜〜。

 

32)くら子と錦戸先生(とあと2名)
「でもさ」

錦戸先生は、少し目線を上げてくら子を見た。(僕の方が、まだ高い!)
「渋谷先生、くら子ちゃんよりもかなり、」
「ちっちゃいですよ!?」それがどうした、とばかりにくら子は言い放った。
「渋谷先生とどうこうなりたいなんて、これっぽっちも思っていません!」
くら子は叫びながら、錦戸先生の方に一歩、また一歩と進んでいった。

「迷惑をかけようなんて思っていません!」錦戸はどんどん後ろに追い詰められていく。
「毎日、顔を見て、声を聞いて、姿を追うだけで良いんです」今やくら子は涙声で、錦戸先生を壁にまで追い詰めた。
「一緒の空気を吸うだけで幸せなのっ!!」
ドンっ!!錦戸先生の顔の真横に拳を叩きつけたくら子。
おびえる錦戸先生に

「この事、渋谷先生に言ったら、私、絶対に許さないから」

 

「ヒョエ〜」どえらいもん見てしまった!!
入り口の扉の隙間から、出ている顔が2個。

 

33)丸山先生とヨコ子
丸山先生はビックりするような光景を見た。
ある教室の入り口で、はいつくばる様にして首だけを中に入れている女生徒。中からは女の子の怒鳴る様な声が聞こえる。
あれだ、変な体勢だけど、『盗み聞き』

 

ヨコ子は必死に聞き耳を立てていた。教室の中からくら子の声がしたので、ほんの少し開いている入り口から中を覗くと。
何と、くら子が錦戸先生に迫っているじゃない!!どういう事!?見つかったら最後、と思い、ズリズリ下に下がっていって今や地面すれすれまで来た。
急に上から「ヒョエ〜〜」と言う声がして、ばっと見上げると丸山先生が教室を覗いてる。

丸山先生は「しい〜☝️」と言って、ヨコ子以上に熱心に観察していが急に「やばっ」と言ってヨコ子を引っ張っていった。

ある程度走ってから「びっくりする事だらけやなあ〜」と丸山。「あの2人もびっくりやけど、まさかヨコ子ちゃんが這いつくばって盗み聞きとはね」

ヨコ子は頭がクラクラした。

 

34)丸山先生とヨコ子2
「私、あの、私っ」

とにかく色んな事がいっぺんに起きて、ヨコ子は頭も回らないし、うまく説明も出来ない。よりによって、丸山先生に見つかるなんて。恥ずかしくて、これからどうしたらいいのか?そして!くら子。どうなるの!?
「大丈夫って」と丸山先生は明るく言った。「僕も同罪。人に言いふらす趣味もない、でしょ?」
こくこく頷くヨコ子。
「くら子ちゃんが心配だったんでしょう?」
こくこく頷くヨコ子。
「ただ。りょーちゃんのあの姿、クフっ、どえらいもん見ちゃったよね」
クネっと笑って「あ、そうや!」丸山は急に思い出した様に言った。

「ヨコ子ちゃんって、錦子ちゃんと仲良かったよね。」
こくこく頷くヨコ子。
「授業中、何とかしてあの子笑かしたいねん、全ての一発ギャグ使い果たしても笑わんし。どう言う事で笑うん、錦子ちゃんは」
確かにいつもニコニコしているけど、大笑いしたのは、、確か、

「村上先生がツボだわ」

 

35)そのあとの職員室
錦戸が自分の席に座ると、2つ隣の席の丸山先生がほほえんで言った。

「お疲れ様です」
錦戸が「お疲れ様です」と答えても、まだほほえんでいる。??何か気持ち悪いな。
ただでさえ感情がコンヒューズなのに。
いや、真近で見るくら子は本当に綺麗やった。ぞくっと来たなあ。俺かて、先生って立場はわきまえてるよ、少なくても生徒の間は。ただ、、そうか〜すばる君かああ〜〜
んん、そういえば、あの時入り口で物音がしたんだよね。

もしかして!?バっと丸山の方を向き、

「丸山先生、もしかして、何か見た?」と聞いた。

丸山は、不自然なくらい、目の前の教材に集中して返事もしない。やっぱり!!
「オイッ、立てやゴォラー!!」

錦戸は丸山に向かっていった。丸山は明らかに動揺している。

「ちょっと何してんの!?」
2人の間の席の安田先生がオロオロして錦戸をなだめている。

「丸山、何か言え!!」

「だって怖いねんもん」

「やっぱお前か!」
「怖いっ!!」

「ここ、職員室やろがーー」
安田先生が一喝して騒動は収まった。

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